CONCERT演奏会情報
〜どこかで聴いたあのメロディーを見つけに、音楽の森を散策しませんか?〜 |
日時: 2023年12月16日(土)/14:00開演(13:30開場) |
2023年1月15日(日) 「音楽の森 vol.4 〜日本編〜」 |
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〜どこかで聴いたあのメロディーを見つけに、音楽の森を散策しませんか?〜 |
モデスト・ペトローヴィッチ・ムソルグスキー(Модест Петрович Мусоргский1839-1881)といえば何といっても《禿山の一夜》と《展覧会の絵》。そのためこのロシアの作曲家は「幻想と怪奇の作曲家」「音の画家」と思われているふしがありますが、実は優れた歌曲の書き手で、自身、歌の伴奏者としても第一級でした。その歌曲は実にさまざま。代表作のひとつ《子供部屋》は、遊びまわる子どもたちの姿をノスタルジーの色眼鏡なしに捉えた作品で、音楽のリアリズムといったところ。一方、《みなしご》は幼い物乞いの歌で、社会派ムソルグスキーの面目躍如たる作品。かと思うと最初期の作品には《小さな星よ》《夜》のような胸をうつ抒情の歌があり、晩年には《魂は静かに高空を飛んでいた》のような実験的作品があるといった具合で、それこそ《展覧会の絵》にも劣らぬヴァラエティの豊かさです。否、このヴァラエティの広がりの中に《展覧会の絵》自体も含まれているのだと言うべきでしょう。そこで今回は、その《展覧会の絵》を真中に置き、絵をめぐる順路を展覧会の外、歌の世界にまで延ばすことにしました。この拡大された順路は作曲年代順になっていて、ムソルグスキーの音楽の歩みをたどるものになっています。ようこそ、ムソルグスキーの世界へ! |
〜どこかで聴いたあのメロディーを見つけに、音楽の森を散策しませんか?〜 |
リムスキー=コルサコフと言えば、何といっても《シェヘラザード》。かく言う私もこの交響組曲が子どものころから大好きで、何度聴いたかわかりません。ですから、この管弦楽法の大家がたくさん歌曲を書いていると言うと、意外な思いをされる方が少なくないでしょう。しかし、そもそもリムスキーが心血を注いだのは歌劇でしたし、ロシア民謡の収集と編曲も手掛けています。歌曲もプーシキンやレールモントフの詩で80曲近く作曲しており、実は声楽曲はリムスキーの主要な創作ジャンルのひとつだったと見ることもできるのです。そこには、彼の管弦楽曲や歌劇と同様、海があり、夜空があり、オリエントが、おとぎ話があります。艶やかな抒情の歌があるかと思えば、民謡にも通じる素朴な歌、敬謙な歌もあります。リムスキーは音のペルシア絨毯を繰り広げるすべを心得ていましたが、必要とあればそれを丸めて、つつましい歌に場所を譲ることもできました。それどころか、《熊蜂は飛ぶ》のあの熊蜂のように、ときには権力者たちに風刺の針を向けることも。そう、《シェヘラザード》を書いた管弦楽の魔術師は、意外に (失礼!) 懐の深い音楽家なのです。(近藤 秀樹/チラシより) |
〜どこかで聴いたあのメロディーを見つけに、音楽の森を散策しませんか?〜 |
ミリー・バラキレフ、という名前を聴いて、具体的なイメージが浮かぶ人は少ないのではないでしょうか? 「ロシア五人組で主導的な役割を果たした音楽家」という音楽史的な知識はあっても、その作品となるとほとんど知らない、という方が大半ではないかと思います。超絶技巧のピアノ曲《イスラメイ》をお好きな方も、《タマラ》や《三つのロシア民謡による序曲》――いずれもロシア音楽史上、重要な管弦楽曲です――まではご存知ないかもしれません。まして歌曲となると……。 |
〜どこかで聴いたあのメロディーを見つけに、音楽の森を散策しませんか?〜 |
ラフマニノフとの出会いは、あの哀愁に満ちた第二コンチェルト――という人は少なくないと思いますが、私もその一人。ただ、私の場合、そこで長いあいだ足踏みし、このロシアの作曲家の作品をあれこれ聞いて理解を深める、ということになりませんでした。ひょっとして、ラフマニノフを好きな人も、「遅れてきたロマン派」と見切って”卒業”してしまった人も、事情はあまり変わらないのではないでしょうか。 |
2013年11月22日(金)/19:00開演(18:30開場) |